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以下, 引用です.
開催日: 2016/04/26 ~ 2016/07/03
公開対象: 公開イベント
担当者:西田紀子文化財を守り, 伝えるうえで, 文化財写真は重要な役割を担っています. 奈良文化財研究所では, 埋蔵文化財をはじめ, 文献史料, 建造物, 庭園など様々な文化財の調査研究にあたり, 多くの写真を撮影し, 学術情報として保存してきました. 本展覧会では, その一端をご紹介したいと思います.
奈文研の文化財写真の撮影は, 写真室に配属された専門の技術者たちが担当しています. 彼らは, 文化財の持つ色や形を正確に, そして質感などの情報を最大限に表現するために, 屋外やスタジオで, 太陽光や照明, アングルなどに工夫を重ねながら, 文化財写真撮影のノウハウを培ってきました.
今日では, 文化財を撮影した写真そのものが, 歴史資料として文化財の範疇に加わるようになりました. なかでも, 既に失われてしまった文化財の写真は, 写真そのものが実物に匹敵する重要な価値をもっています. 写真記録は, 地中に埋め戻された遺跡の様相や, 文化財の経年変化を知るうえでも欠かせぬ資料となっています. このような資料写真の一方で, 文化財の新たな魅力や, 文化財への新たな視点を引きだす鑑賞用の写真も, 文化財写真の技術者たちの腕の見せ所です.
また, 近年の技術革新の波は, フィルムカメラからデジタルカメラへの急激な移行を迫っており, フィルムやデジタルデータをどう保存し活用していくかが, 大きな課題となっています. このため, 奈文研では, 写真資料の残し方も, 文化財の保存と同様の長期的視野のもと, フィルムの現像や保管方法の研究, フィルムのデジタルアーカイブの作成などを進めているところです.
文化財の魅力を多くの人々, そして未来に伝える文化財写真. 本展覧会では, 文化財写真の歴史と技術の展示を通して, その価値と面白さを紹介いたします.主催: 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所飛鳥資料館
受付期間: 2016/06/16
URL: https://www.nabunken.go.jp/asuka/kikaku/post-10.html
開催場所: 奈良文化財研究所飛鳥資料館
高市郡明日香村奥山 601
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